2001年06月
・2001.06.10
 韓国視察報告
 
 今回ご縁があって、日韓親善協会の訪韓団に4泊5日の日程で随行させて頂きました。レセプションと夜の食事タイムのほかは、フリーのお許しを頂き、チェジュ(済州)・プサン(釜山)・ソウルの市場や小売店を視察してきました。
 
 初日に青森空港に向かう途中、八戸市での親善舞踊公演を終えて帰国する、ソウル近郊のスウォン(水原)市華城芸術団一行のバスが、故障して立往生しているのを偶然発見しました。急きょこちらのバスに移ってもらい、無事搭乗時間に間に合うというハプニングもあって、出国前から大いに親善ムードが盛り上がりました。
 
 青森から2時間ちょっとで、この3月末に開港したばかりのインチョン(仁川)国際空港に到着しました。遠浅の海岸を埋立て、工事は2020年までかかるそうです。完成すればその規模は世界のトップクラスになるでしょう。ただし空港島へのアクセスが、海上の長い高速道路1本だけというのは不安に思いました。国境も近く、万が一の事態には地下街をシェルターにするというくらいの用心をしてきた国にしては、ちょっと不可解な感じがしました。
 
 国内専用になったキンポ(金浦)空港から、最初の訪問地済州島に向かいました。新婚さんに人気の韓国最大の島で、福岡県とほぼ同じ気候です。台風の通り道とのことで、民家の建て方やリゾートムードが、どことなく沖縄に似ています。ちなみに在日韓国人の方々には、この島の出身者が多いそうです。
 
 島の畑は名物の火山岩だらけですが、日本向のハウスみかんをはじめとする柑橘類の大産地です。在来市場も見て回りましたが、野菜の方は種類も少なく、品質的にもまだまだというレベルでした。
 
 次に八戸とは週2便のコンテナ定期航路が開設されている、天然の良港・釜山を訪問しました。日本に似た雰囲気がそこかしこにあって、看板や右側通行の車を除けば、国内のどこかの港湾都市を視察していると錯覚しそうな街でした。
 
 在来市場では、木いちごやスイカ・ウリ類においしい物がありましたが、他に目新しい物はなく、デパートの地下で見かけた日本と同レベルの物は、次の訪問地ソウル同様、歴史的な大干ばつのせいか日本よりも高い物さえありました。
 
 この状態が続くようだと、日本同様食料自給率が低い韓国は、すぐ目と鼻の先の中国にとって、極端に品質にこだわる日本よりも、ずっと魅力的な輸出先になるのではないでしょうか(既になっているのかも知れませんが)。
 
 最後に人口1千万人のソウルを訪問しました。在来市場と大田市場の1.5倍の広さを誇るカラクトン(可楽洞)市場を見て回りました。可楽洞ではキムチ用の野菜を山積みにしたトラックが、ズラリと並ぶ光景に圧倒されてしまいました。そのほかスイカや玉葱・ニンニクなどが見渡す限り上場されており、韓国の人達のたくましさの源泉を見た思いがしました。本当に1日で売りさばけるのか、雨が降りだしたらどうするのか、終日滞在して見届けたいくらいの物凄い量でした。そして構内では、「身土不二」と印刷されたダンボール箱も多く見かけました。
 
 デパートや商店街の賑わいと、街を走っている自動車の新しさなどから見ると、同じ不況でも日本ほど低迷していないように感じました。
 
 若い人達にはケータイがよく普及していますが、茶髪の人はまだ少なく、兵役義務があるためか姿勢が良いのが印象的でした。また1人あたりの野菜消費量が、世界のトップクラスの国だけあって、概して体型がスリムに見えました(ここでちゃっかりと八百屋のコマーシャルになっています)。ただし交通事故の発生率もトップクラスで、タクシーに乗っていてヒヤリとすることもしばしばでした。
 
 短期間の滞在でしたが、韓国の物価は平均すれば海ひとつ隔てただけなのに、日本の6割から7割という感じでした。タクシーをはじめとする公共交通機関の料金は、特に安く感じます(逆に言えば日本の方が異常に高いということでしょう。なにが“公共”だと文句を言いたいくらいのものです)。
 
 それと日本同様に24時間コンビニが開いており、街頭には自販機が並んでいるような治安の良さもあって、日本からの旅行者は今後どんどん増えると思います。地方からだと東京に出かける感覚で、気軽に海外旅行を楽しめます。
 
 ただ、現地に行って初めて分かったのですが、韓国では年配者を除き漢字を読めない人が多いため、漢字の看板などが殆ど見られないことと、中国のように筆談し合うことができないので注意が必要です。
  
 韓国映画は「シュリ」に続いて、「JSA」も日本でヒットしています。いよいよ来年には、サッカーワールドカップが両国で開催されます。これからは若い人達が気軽に往来し合い、お互いに認識を深め合うことで、両国の友好関係はより現実的で強固なものになっていくことでしょう。わだかまりのない真の隣国どうしなれることを心から願うものです。
 
 話は横道にそれますが、済州島南部のソギポ(西帰浦)市に行く途中のみかん畑の中に、4万2千人収容のW杯スタジアムが完成間近になっておりました。1年後に迫った大会の成功を祈りながらも、閉幕後の施設維持が可能なのか、共催国のことでもあり余計な心配をしてしまいました(日本にも似たような開催地がありそうです)。
 
 またたとえ隣国とはいえ、500ウォンと500円をはじめ、両国の硬貨があまりにも似通っていて、あちこちをお騒がせしています。造ったのがどちらが先か後なのかは分りませんが、ちょっと親善のし過ぎ?ではなかったでしょうか。
 
 それにしても日本の国内で使われているお札のきれいなことに、私はいつも感心しています(どういうわけか5000円札は、ちょっとくたびれたのが目に付きますが)。日本人の清潔好きが、こんなところにも表れているのでしょうか。

 韓国に滞在して3日目くらいには、さすがにキムチ味にも飽きてきて、ホテルの朝の和食にホッっとしたものですが、帰国したら今度は日本料理が何かひと味足りなくて、ついキムチを入れてしまいます。私の口の中でも、しばらくの間は「日韓親善」が続きそうです。
  
・2001.06.01
 「家庭ごみの有料化」について思うこと
 
 4月からの家電リサイクル法施行のかけ込みで、各町内のごみ集積所が大量の粗大ごみであふれかえったのに続き、今度は6月実施の市内の「ごみ有料化」のかけ込みで、また不要品で山盛りとなってしまいました。

 これで各家庭とも、随分と部屋が広く使えるようになったと思われますが、この後は今流行の「シンプルなライフスタイル」になっていくのか、物足りなくなって再び空いたスペースを埋め始めるのか、市民がどちらの消費行動をとるのか興味は尽きません。

 さていよいよ今日から、有料の指定袋を使ってのごみの排出が始まりました。集積所の様子を見ますと、新しいルールがおおむね守られていて、同じ色の袋が整然と並んで出ておりました。
順調にスタートを切ったこの制度で、ねらい通りの排出量の減少が見られるのか、心配されている不法投棄は出てこないのか、しばらく注目していきたいと思います。

 いずれにしても減量化の実現は、小泉総理も国会答弁の中で発言されていましたが、「地球の上に生かされている」という感覚を、各人がどれだけ共有し続けていけるかにかかっているのではないでしょうか。
 
 ちなみにこのような一地方の規模ならず、全国規模の制度の切り替えまでが、さほどの罰則規定もないのに、決められた日から整然と実行されるこの国は、本当にすごい国だと思います。
たとえば昭和から平成への元号変更や、消費税の創設とその後の税率変更など、一晩のうちに切り替えを完了できたことがまだ記憶に新しいところです(せっかく造った2000円札が、さっぱり使ってもらえないような例外はありますが)。
 
 
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