2001年09月
.2001.09.26
 田原総一朗氏の講演会がありました。
 
 本日、テレビ「サンデープロジェクト」でおなじみの氏を迎えての経営セミナーが、青森市でありました。青森県中小企業団体中央会の主催によるものです。

 「時代を読む」と題して、米国での同時テロ事件のことから講演が始まりました。「テロ行為はワリに合わないことを分らせることで、米国は幕引きを図るだろう」との推測でした。そして米軍と我が自衛隊の関係について、かなりきな臭い考察がありました。
経済面での影響は、短期的には旅行関連や航空関連業界などに落ち込みが出るが、次のI T革命が始まってV字型に反転するとの見通しを示されました。

 「これからの日本企業の盛衰は、どれだけ新しい工夫をして、顧客を満足させられるかにかかってきます。モノづくりで言えば、同じモノを作っていては中国に絶対にたち打ちできません。青森県特産のフジとて安心していられません」

 ですから「新幹線ができても、独自な発想の商売ができないと、地元客が東京に買物に出かけるし、観光客やビジネス客も日帰りしてゴミだけ置いていくようになります」
 同じ意味で、「三重県の北川知事や長野県の田中知事、宮城県の浅野知事、岩手県の増田知事など、若くて、ちょっと変わった発想ができる人がいる県は元気が良い」とのことでした。
 
 注目の今後の政局については、「構造改革の具体的な中身を早急に国民に示さなければ、抵抗勢力に切り返されて、残念ながら小泉内閣は崩壊してしまう」とのご託宣でした。
 
 最後に「どうして氏は政治家にならないのか」と質問され、「選挙に出なければならないので」と答えておりました。また顧客満足のことを説くだけあって、著作の購入者にはサインのサービスまでしてくれました。
 
・2001.09.14
 「青果物の機能性を利用した需要拡大策」の研究例会に出席して
 
 農産物流通技術研究会主催の標記テーマの例会が、都内で開かれました。

 消費者の健康志向が高まる中、生活習慣病の予防策となる青果物の機能性に着目し、販売戦略を練ろうとするもので、ミカンを主とした果物に関して農業技術研究機構の矢野上席研究官から、野菜に関しては食品総合研究所の津志田科長から詳しい発表がありました。
 
 「青果物のもつ機能性は医学的にも実証されてきているので、生産者や流通関係者は自覚して組織的・継続的な運動を展開してもらいたい。それと並行して、もっと手軽な価格での提供も必要であろう」
 「マスコミの報道などから消費者が過度の期待をしてしまい、ブームが冷めやすい。ふだんから基本的な食生活をしたうえで、機能性を追及すれば効果が出ることや、即効を期待するものではないことを、きちんと知らせる必要がある」などの解説がありました。
 また、包装にHPのアドレスを入れて、産地の様子や上手な食べ方・効用などを消費者に知らせるアイディアも紹介されました。
 
・2001.09.12
 全青卸連の北海道・東北地区の協議会に出席して
 
 毎年この時期に、ブロックの道県の持ち回りで開かれている、標記の大会に出席してきました。24回目の今年は、盛岡市場の仲卸の皆さんのお世話になりました。
 
 10日の初日は通常総会に続き、井上農水省卸売市場室長を講師にお迎えして、「これからの卸売市場」と題しての講演会がありました。
「卸売市場を取り巻く新しい環境変化に、これまでの市場の役割では対応できなくなっている。早急な体質強化に向けて、市場制度の抜本的な見直しを図らなければならない。昨秋からの作業部会での論点を10月中旬には取りまとめ、各業界の代表者で構成する委員会に諮問したい」とのスケジュールが示されました。
農水省は、なるべく業者の自発的な取り組みに委ね、行政は必要最小限の役割に徹すべく、落としどころを探っている最中のようです。
これまでの規制や垣根の撤廃を含めて、まさに何でもOKな内容のようで、弱肉強食の大競争時代への突入前夜といった趣です。
 
 その夜の懇親会は、増田県知事と桑島市長もお見えになり、ジャズの生演奏も入っての、なごやかな秋のひと時となりました。とくに若い知事さんは、写真撮影にも気軽に応じてくれるサービス振りで人気上々でした。
 
 翌朝、この春に新装なった盛岡市中央卸売市場を視察しました。
各業者に配分されたスペースは余裕たっぷりで、多少持て余し気味に感じました。バブル崩壊直後に示された「平成楽市楽座構想」がベースになっているらしく、配送センターや低温倉庫・小売支援施設・料理実習室などの充実した施設と、衛生面での配慮がご自慢です。総額で約240億円が投入されているそうです。
使用料の大巾アップは当分は避けて、徐々に引き上げる方針をとったようですが、はたしてそれに見合った取引額の増加が見込めるのか、決して楽観は許されない印象を受けました。

 午後は鶯宿温泉で全体会議で開かれました。
仙台組合さんから、「完納奨励金などをアテにしない経営を目指して、組合主導で物流改善施設やミニ放送局を建設中」との発表がありました。また「我が業界は今まで過保護に育ってきたことを自覚し、自助努力をして早急に変革していかなければならない」などの、前日の講演の余韻もあって前向きな発言が目立ちました。
ただ、講演内容が消化不良気味で議論が煮詰まらず、時間不足になってしまったのが惜しまれました。

 続いて岩手県立大学の西沢潤一学長(文化勲章受章者・元東北大学総長)をお迎えしての経営セミナーがありました。
はじめに、「岩手県の特産物は人材だ」として、県出身の数々の偉人の業績紹介がありました。「地球環境の変化による影響も、日本人の英知を集めれば克服できて、再び日本は世界中の注目を浴びる」とし、いくつかの夢の技術を披露してくれました。ただし「15億の人口を擁し、重大な決意をもってひとりっ子政策や三峡ダムの建設を推進している中国は軽視できず、日本は物量での競争を避けて、特徴を出した生産をする必要がある」と説かれました。

 そして「せっかく食料の生産をしても、流通業がしっかりしていなければ苦労も無駄になってしまう。それだけ責任ある仕事だということを、業者の皆さんは自覚して励んでもらいたい」との言葉もいただきました。理科系の大先生ながら、さすがは東北地方の学長さんだと感心したしだいです。
 
 夕食会では、当社の先代時代からおつき合いのある各地の同業者と旧交を温めました。次回の函館での再会を約しながら杯を重ね、心地よく酔ってしまいました。
そして今朝、風呂場に行って初めて、米国で「航空機自爆テロ」による前代未聞の大惨事が起きたことを知ったのでした。

 (2001.09.27 追記)

 農水省は先物取引に伴う現物の受渡し場所として、卸売市場を活用する方向で検討中と発表しました。いよいよ卸売市場の構造改革が動き出したようです。
 
・2001.09.07
 厚生年金基金の役員会に出席して
 
 全国の青果仲卸の中の約400社で組織している厚生年金基金の役員会が、東京で今日開催され、東北地区選出の理事の一人として出席してきました。
 
 事業報告の中で、12年度の決算が予算どおりの運用実績が残せなかったのは、ある程度予想の範囲でしたが、今年度の見通しで昨今の株式相場の下落ぶりを、どの運用委託先も揃って予想し得なかったことは、まだ半期を残しているものの非常に気がかりな点です。
今月3日の日記に書いたように、自分だけとばっちりを喰わずに無傷でやり過ごそうというのは、あまりに甘い考えだったようです。
 
 設立されてから10年に満たない基金ですので、バブルの恩恵を受けていないかわりに後遺症もない、まだまだ健全な財務内容ではありますが、暢気に構えてはいられない事態になってきました。そして先日のNHKの放送にもあった通り、廃業などによる脱退も出始めました。
 
 折りしも、この10月から新たに「確定拠出年金制度」が始まります。業界の先輩方が、せっかく築き上げてきた基金ではありますが、組織の存続もさることながら約5,400人の加入員の将来を見据えていかなければなりません。
新しい制度への乗り換えも視野に入れながら、今後も情報の収集と公開に努め、組織が元気なうちに最善策を導き出すことを、出席者全員で合意して閉会となりました。
 
 続いての懇親会では、全国から参集した20人ほどの役員さん達と、新幹線の発車時刻ギリギリまで情報交換をして、まだ蒸し暑さの残る東京からトンボ帰りしました。
 
・2001.09.03
 NHKスペシャル「緊急討論・待ったなし日本経済」を見て
 
 完全失業率が過去最悪の5%に達したとされる中、IT関連の大企業のリストラ策が相次いで発表されています。株価も下落が続いて底が見えないという状況を受け、標記の緊急特番が昨夜放送されました。講演のため八戸市に滞在中の竹中大臣も、生中継で出演しました。
 
 小泉総理の掲げる「聖域なき構造改革」の具体的な内容と、雇用改善策や将来に向けてのビジョンがさっぱり明示されないことへの不満が、各界の出席者から続出しました。
これにせかされた塩川大臣が、今月14日に総理から公表されるとの見通しをようやく明らかにしました。
 
 名義変更すれば課税対象になるのに、物納はできないような株しか持っていない私は、小泉総理と同じく株価の上下で「一喜一憂」はしませんが、番組の中のご意見募集コーナーで、大阪の仲卸と思われる視聴者の「売上減少が10年も続き、廃業する者が後を絶ちません。もう限界です。」との悲鳴に近い意見が紹介されたときには、思わず背すじが寒くなりました。
 
 それにしてもこのように社会全体に閉塞感が漂う中、国民の政治不安を解消する役割を担って、この7月末に当選を果たした各党の口やかましいタレント議員さん達が、ここに及んで全くメッセージを発しなくなったのが不思議です。
誰かに口封じでもされたのでしょうか。それとも番組に出演しなくても、高給が貰えることに味を占めてしまったのでしょうか。
  
・2001.09.01
 仲卸組合の月例役員会が十和田湖畔で開催されました。
 
 8月中の忙しさも一服となり、今回は趣をかえて、泊りがけの湖畔の休屋での会合が企画されました。
会議終了後の上半期懇親会をはさみ、当日開催中の「第20回十和田湖国境(くにさかい)祭」を見物しました。絶好の祭り日和に恵まれ、北東北3県の代表的なお祭りの競演を堪能しました。
 
 本県からは青森市のねぶた、黒石市のよされ、十和田湖町の沢田鶏舞に我が八戸市のえんぶり、秋田県からは小坂音頭、鹿角市の花輪ばやし・大湯大太鼓、秋田市の竿燈、岩手県からは盛岡さんさ踊り、北上市の鬼剣舞などの出演がありました。
 
 20年も続けてきただけあって運営の手際も良く、これだけ有名なお祭りの数々を半日足らずで観賞できて、本当に得した気分です。
欲を言うと、これに我が八戸三社大祭の山車(だし)も仲間に入れてもらえれば、もう一段の盛り上がりが期待できたように思いました。
 
 ついでながら「日本一の山車祭り」と称される当市の三社大祭では、せっかくの豪華絢爛な山車が、路上の電柱や電線をかわしながらの運行を余儀なくされています。
この国境祭りのような広い会場で、思う存分に仕掛けを披露してもらうことや、遠来のお客様がゆったりと見物できる観客席の設置などの心配りが、これまでは欠けていたことを教えられた気がします。
 
 そして、こうした広場を長者山近くの旧市民病院跡地に建設予定の芸術パーク内に取り込み、入賞した山車を常設展示して祭囃子が体験できたり、伝統芸能が定期的に観賞できる施設もあれば、観光客の皆様にご満足いただけるのはもちろん、市内の関係者の励みにもなるのではないでしょうか。
 
 
 (2001.09.03追記)
 
 今日付けの地元紙の投書欄に、次のような私同様の意見が掲載されていました。
 
 東京の「大銀座まつり」での全国の山車パレードに、我が三社大祭の山車の参加がないのを不思議に思い、事務局に問い合わせてみたところ、サイズが大きすぎて解決すべき問題点が多く、断念せざるを得なかったとの回答があったそうです。

 十和田湖国境祭の場合も、同じような理由で参加できなかったのかも知れません。
 
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