2001年11月
・2001.11.28
 八戸市学校給食実践発表会に参加して
 
 「心身ともに豊かな人間を育成する給食指導のあり方」をテーマとして、本年度の実践発表会が、市立北稜中学校(生徒数約400人)で開かれました。対象は教職員・給食センター職員・PTA会員などですが、今回は関係業者も10社ほど加えてもらいました。

 初めに給食活動の参観がありました。クラスごとに給食委員の指示のもと、当番が手際よく準備していました。机を集めてテーブルにし、担任の先生と一緒に、なごやかに食事をしていました。準備から後始末まで30分くらいの限られた時間ですが、初めに食材の産地や生育過程の映像なども流せれば、より理解を深めてもらえそうにも思いました。また、空き教室でもあれば、他のクラスや学年との交流を兼ねた食事会ができそうな感じもしました。ほかにも、PTA・センター職員や納入業者などとの、行事食での会食もやってみたらどうでしょう。

 その後、会費280円の試食会に移りました。当日は、パンに四川風中華スープほかのメニューで、コッペパンと牛乳だけの給食しか経験したことのない私は、目を見張ってしまいました。ただ、量的に少ない感じで、残食がほとんど出ないのもうなずけました。
 
 休憩時間に、男女生徒約40人による「えんぶり」が披露されました。転勤の多い自衛隊関係者の子弟も通う、創立20周年という学校ながら、民俗芸能の継承に取り組んでいる生徒達の姿は大変たのもしく、感動を覚えながら観賞させてもらいました。
 
 続いての全体会議では、主任の先生から「めんどうな発表会だと初めは思ったが、あらためて問題意識を持てたことで、活動の改善ができました」。また、校長先生も「参観があったことで、生徒の食事マナーが良くなりました。たびたびやってくれても」と本音らしきものも漏らされ、続けていくことの難しさを垣間見た思いがしました。
 
 席上、学年が上がるにつれて朝食抜きや個食化が増えるという、同校生徒に対するアンケート結果の発表もありました。学校給食と食教育の重要性が、ますます高まってきていると言えそうです。これに関連して、野菜が嫌いと答えた生徒は各学年とも10%台の少数で、まずはホッとしました。
 
 最後に「禅に学ぶ『いただきます』の心」との演題で、市内小中野の常現寺住職・高山元延氏から講演がありました。氏は地元のミニコミ月刊誌に、10年以上も「さわやか説法」を連載しており、境内のステージでYOSAKOIソーランも踊るという名物和尚さんです。そして、実は私の高校時代の同級生で、講演の中で(悪友のひとりだと)紹介までしてもらい恐縮しました。
 
 若い頃の本山での修行のエピソードを織り込みながら、高尚な話をしているかと思えば、お下品な話になっているという自称「エレベーター説法」で、聴衆を全く飽きさせません。お話の中では、「食べるということは、命をいただくことです。野菜、魚、牛や豚などの命をいただいて、私たちは生きているのです。生かされて生きているのだという(感謝の)気持ちで、『あなたの命をいただきます』と手を合わせてから食べるのです」との言葉が心に残りました。
 
 このようにして当日は、学校給食の重要性と食材供給業者としての責任の重さを、再認識させてもらいました。このような機会を設けてくださった関係者の皆さんに、心から感謝申し上げます。
 
 
・2001.11.04
 瀬戸内寂聴さんの法話を拝聴して
 
 浄法寺町の天台寺で今年最後の法話がありました。時折あられまで降る寒い日でしたが、大型バスを連ねた団体さんが目立ち、境内からあふれるくらいの聴衆で埋まりました。あまりの多さに、急遽お昼前に一度法話をされたそうです。
 
 米国のアフガニスタンへの軍事作戦に抗議して、先月3日間の「断食」をしたのは、ニュースに出ることによって、私たちに「戦争」を身近な出来事として考えてもらいたいためだそうです。3kgやせたそうですが、全国から励ましの声が寄せられ、かえって元気になったようだと明るい声で話しておられました。
 
 「無差別テロは断じて許すことができないが、報復戦争はもっと悪いことです。先の見えない世界戦争に発展しかねません。戦争はどんな理由があれ、してはいけないことです」
 
 「戦争を体験した70歳以上の高齢者こそが、その悲惨さを若い人たちに伝える義務があります。それと子供を産み育ててきたことで、男性よりも命の尊さを知っている女性も、こぞって戦争に反対してください」
 
 「人間はおのおの考え方が違い、民族ごとに文化や宗教などに違いがあります。米国は自分達の価値観や行動様式がベストだと思って、おせっかいをし過ぎるところがあります。良いことは黙っていても真似をしてくるものです。日本がそんな国に追随して、軍事協力までする必要はなく、別な貢献の仕方があるはずです。そして、今年ノーベル平和賞を受賞する国連とアナン事務総長には、この問題解決に全力を注いでいただきたい」と、寒さも吹き飛ばす熱のこもったお話しが続きました。
 
 国連に関連しますと、先月八戸市において、お隣の秋田県出身で元国連事務次長の明石康氏の講演会がありました。
 
 ご自身の経験から「米国側はアフガニスタンの戦後処理を、現在イタリアに亡命中の元国王を復帰させて進める腹積もりのようだが、前のカンボジアのようには思惑通りに事は運ばないのでは」と、事態の長期化への懸念を示されたのが印象的でした。
 
 氏は、先の大戦後、おそらくただ一人の実戦に参画した日本人(カンボジアとユーゴスラビアで、多国籍軍を国連の現地責任者として指揮)なのでしょうが、そんなきな臭さをどこにも感じさせない、温厚篤実な学者タイプの方でした。「シビリアン・コントロール」という言葉の本当の意味を示してくださった思いがしました。
 
 ことに青森県には、三沢市に米国空軍が駐留しております。かつ陸海空の自衛隊も揃って任務に就いていて、基地勤務の知人もあり、私には今回の一連の事態を他人事とは思えませんでした。お二方のお話しの内容を重ね合わせながら、「平和であること」の意味とありがたさを、じっくりと考えてみる秋の一日となりました。
 
 
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