2001年12月
・2001.12.30
 年末の営業を終えて
 
 本日で今年の営業は終わらせていただきました。予想もできないことが次々起こった1年でしたが、社員一同なんとか正月を迎えることができそうで、お世話になった皆さまには心より感謝申し上げます。
 
 さて青果物の相場は、今秋になって豊作と消費不振が重なり、記録的な安値となりました。ようやく年末になって、ピーマンや重量野菜を除けば例年通りに上伸し、生産者はホッとしたのではないでしょうか。
 
 ただし、セーフガードの対象であったネギと生シイタケは入荷不足となって、きつい上げ方になりました。毎年こんなことを繰り返していたのでは、消費者や外食産業などの需要者から本発動の支持など得られる訳もなく、好むと好まざるにかかわらず輸入品にシフトされてしまうでしょう。
 
 昨年12月の社長日記にも書いてありますが、なんとかしてこの傾向は食い止めたいものです。もはや国内産だけで需要に応えるのは無理なようなので、生産者団体が一定割合を海外と契約栽培し、生産者どうしで共存共栄を図ってみたらどうでしょう。それと、年末年始の連続休市を短縮することも、早急に検討してみる必要がありましょう。
 
 暮れの21日に、我が国は農産物3品目のセーフガード本発動を見送ってしまいました。駆け引き上手なことで評判の中国に対し、最初から「金持ちけんかせず」といった感じの日本が、これから設けられる協議機関の中で、対等に渡り合っていけるのか心配です。
 
 折りしも、今秋には人口13億人の中国がWTOに加盟し、来月からは英国などを除くEU12カ国(人口3億人)で、統一通貨ユーロの現金流通も始まります。こうしてグローバル化は着実に進展し、貿易が活発になるにつれて、各国間の物価格差は自然に縮まっていくことでしょう。
 
 しかし、いくら自由貿易体制といっても、我が国の農産物が価格競争に巻き込まれれば、今でも先進国で最低レベルの食料自給率は底なし状態に陥り、大袈裟に言えば「国家の存亡」に関わってきます。早急な生産者への所得補償などの対応策が必要になってくるでしょう。
 
 ちなみに、買物での値引き交渉はあたりまえの中国ですら、「野菜を負けろと言うな」との格言があるそうです。農家を困らせると、最後のツケは自分に回ってくるという意味です。
 
 さて、今月発表された農水省の消費モニター調査によると、現在の食料品価格を「ほぼ妥当な水準」とみている人が、半数を占めてきました。また、日本がデフレに突入することをいち早く見通して、低価格販売の口火を切り、「半額バーガー」を売り出した、日本マクドナルドの藤田社長が、数年後はインフレに転ずると予想して、平日半額セールを打ち切り始めました。やみくもな食料品の安値合戦は、そろそろ先が見えてきたように思えます。
 
・2001.12.15
 地球温暖化防止シンポジウムに出席して
 
 本日、青森県と八戸市の主催で「見直そう!人と車と地球の関係」と題した、標記のシンポジウムがありました。
 
 第1部は、カーレーサー片山右京氏のトークセッションで、「子供ができてから、環境問題を身近に考えるようになり、これまでの罪滅ぼしのつもりで今日は参加してます」と本音を語っておりました。
 
 私は不勉強で知らなかったのですが、氏は著名な登山家としての顔も持っており、カーレースと二股をかけていて、いよいよ来年はエベレストの登頂を目指すそうです。学生時代には、毎日30km以上のランニングを欠かさなかったらしく、体力には相当な自信がありそうで、カーレースがスポーツと言われるのも、うなずけます。世界中を飛び回り、極限状態で仕事をしている人とは思えない、とても控えめなカッコいい方でした。
 
 第2部は、自動車評論家・舘内端氏や、あおもりNPOサポートセンター理事長・有谷昭男氏(本ページ12日付の日記に、速報で紹介した「べジフルシンポ」のプロデューサーです)らによるパネル討論がありました。それぞれの立場での、自動車から排出される二酸化炭素削減への取り組みや考え方が発表されました。
 
 先進国のドイツなどでは、信号待ちや駐停車時にエンジンを止めることが、シートベルト着用と同様の運転マナーになっています。日本では平均すると1/4の燃料が、むだなアイドリング時に使われているそうで、月千km走る車がアイドリングストップを励行すれば、年間で3万円以上の節約ができるそうです。家計の厳しさが増してきている今こそ、このような具体例を示すことで、反省を促す効果が期待できそうです。
 
 そのほかには、環境のことを考えた自動車の使い方の先進地を目指して、湘南ナンバーに負けずに、「八戸ナンバーをカッコ良くする会」を始めようといった、ユニークなアイディアも飛び出しました。
 
 これまでのような「使い捨て文化」を続けていけば、いつか地球から手痛いしっぺ返しを食うことに、ウスウス気付いていながら、手直しできないでいるのが私たちの現状です。先進国の中で、最低レベルと言われている消費者の環境意識を、なんとかして改めねばなりません。
 
 もっとインパクトのある優遇策やペナルティーを、政策面で打ち出すとともに、各人も世界最高水準の贅沢な生活をしていることを認識し、ちょっと昔の地に足がついたレベルに戻してみることも必要でしょう。片山氏の発言にもあったように、子供と一緒に環境について学び、模範を示しながら徐々にでも生活習慣を直していくといった、日頃からの努力が求められているように感じました。
 
 いずれにしても、これまで汚染物質を排出する側にあった片山氏や舘内氏が、このような催しに参加して意見を述べるということじたいが、時代の大きな変わり目にあることを感じます。
 
・2001.12.12
 NHKTV・ためしてガッテン「最新!がん予防食品大研究」を見て
 
 青果物には、がん予防効果を発揮する2つのパワー、「抗酸化作用」と「解毒作用」が多くあることが、長年の疫学研究から分ってきました。
 
 1990年に米国の国立がん研究所が、がん予防効果の高い食品をリストアップして発表し、青果物などをランク付けしてピラミッド型に表現しました。これに栄養士会や青果業界などが賛同し、1日に5種類の野菜や果物を食べようという、「5 A DAY」運動に発展しました(詳しくは  ドールさんのHPをご覧ください)。
 
 この結果、米国では青果物の消費量が拡大し、それとともに、がんや心筋梗塞などの生活習慣病が減少を見ました。これにならい、我が国の政府も健康日本21というプロジェクトを立ち上げ、食生活指針も発表しました。
 
 番組では、このピラミッドの頂点に立つニンニク(8月の社長日記に 詳報があります)をはじめ、キャベツ・ショウガ・ニンジン・セロリ・柑橘類等が紹介されました。当時米国で、このプログラム作成に関与された名古屋大大学院の大澤俊彦教授から、「毎日いろいろな青果物を食べることが大切」との解説がありました。わが国で多く出回っている食品で構成された、日本版のピラミッドも現在作成中とのことでした。
 
 最近では、青果物のこれらの機能性成分に着目して、有効成分を添加した「サプリメント」も出回ってきました。しかし一方で、これらの成分の摂取し過ぎによる弊害も現れてきています。いくら健康に良いものでも、食べ過ぎは逆効果になります。
 
 このようなことを考え合わせると、消費者の青果物に寄せる関心は、ますます高まってくることでしょう。私たち業界人には、もっと商品知識の向上を図り、正しい情報を発信し続ける、息の長い努力が今以上に求められます。
 
 このため当市場でも、業界の活性化と消費の拡大を目指して、関係者のみならず行政・生産者・学生・消費者までをも巻き込んだ、「べジフル シンポ」を企画しました。市場開設25周年事業の一環として、来年の1月28日(月)午後に「きざん八戸」で開催されます。
 
 当日は、「健康は自分への最高のプレゼント」と題する、青森県文化アドバイザー・鈴木健二先生による基調講演と、弘前大学の加藤陽治教授ほかによる、青果物の機能性などをテーマにしたパネル討論会が予定されています。
 
 (追記)
 次週12月19日(水)夜8時からの「ガッテン」は、「知って得する!  大根徹底活用術」を放送する予定です。
 
・2001.12.06
 首相からのメッセージが動画で配信されました。
 
 小泉内閣メールマガジンが、毎週木曜日に配信されるようになって、半年が経過しました。これを記念して本日、動画と音声による「政治を身近に!」と題した小泉総理からのメッセージが届けられました。
 
 ご本人は最初10万人もいけばいいかなと思っていたそうですが、今や220万人が読んでいるそうです。総理が目指されたように、この半年で、私も政治を身近に思えるようになったのは間違いありません。
 
 また今号には、皇太子妃雅子さまの女の子ご出産についての、総理や閣僚からのお祝いのコメントも掲載されました。久々のお目出たいニュースに、各々の人柄がしのばれる感想が寄せられていました。 
 
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