2002年01月
・2002.01.28(月)
 ベジフル・シンポを終えて
 
 昨日から、当地としては記録的な暴風雪となり、今朝まで眠った心地がしませんでした。「天気と相場には勝てない」という業界の格言がありますが、そんな天候の中を、370人もの来場者に詰めかけていただき、感謝の言葉もありません。
 
 今日の詳しい様子は、主催した八戸青果卸売協同組合のページに譲って、ここでは文字通りの裏方話を書いてみます。

 吹雪の影響で、昨夜からJRや高速道路が不通となってしまい、講師やパネリストの方々が、予定時刻に会場入りできるか、心配のし通しでした。さすがに鈴木健二先生は、1時間以上も前に到着され、ホッとしたのも束の間、パネリストの方々の顔ぶれがなかなか揃いません。とうとう万が一に備えて、代役をお願いしに走り回る羽目になりましたが、なんとか登壇前に滑り込めた方もあって、代役なしの1名欠員のままディスカッションを進めました。討論では、2人の女性パネリストが元気いっぱいの発言をして、会場を大いに沸かせてくれたので助かりました。
 
 そんな訳で、今回の講演や討論の中味は、殆ど聞き逃してしまいましたが、次のようなメッセージは耳に残りました。
・市場からの情報発信が少ない。相場の動きしか伝えていない。
・豊作で安い時ほど、消費者に売り込んでもらいたい。品不足の時に
 しか、産地に顔を出さない担当者が多い。
・安全で新鮮な地元の生産物を、特に力を入れて売ってもらいたい。
 
 また、来場者へのアンケートでは、内容についての好意的な評価と継続開催の要望などが、たくさん寄せられました。青果物の健康づくりに果たす役割について、まずは認識を深めてもらえたようです。あまり熱がさめないうちに、できる範囲で続けていきたいと考えております。
 
 最後になりましたが、協賛・後援をしていただいた各位と、お手伝い願った組合加盟の各社および青年部の皆さまに、心から御礼申し上げます。そして、組合職員およびプロデュースして頂いた有谷昭男さんとスタッフの皆さま、本当にご苦労さまでした。
 
・2002.01.25(金)
 「ユニクロ」のその後
 
 カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリング社は、先ごろ、「永田農法」によって生産した農作物の販売を、新規事業として今秋から始めると発表しました。
 
 てっきり中国産を販売するものと思っていたので、この報道は意外でした。水と肥料を極限まで減らす、「スパルタ農法」で生産した、安全で栄養価の高い青果物を、安売りせずに普通の値段で提供するとのことです。
 
 折しもオムロンが、永田農業研究所と数年前から北海道千歳市で始めた、国内最大規模のトマト温室栽培事業を、業績不振により撤退すると発表しました。ユニクロの動向には、今しばらく目が離せません。
 
 (2002.04.25 またまたの追記)
 週刊のメルマガ【ユニべジ?】に、配信3週間で1万名を超える登録があったそうです。
 
 (2002.04.15 またの追記)
 「ファーストリテイリングの食品事業」のHPが、4月5日に開設され ました。メールマガジンの申込みも受け付けています。

 (2002.03.24 追記)
 このほど同社は、生産履歴や糖度・栄養価情報を開示した、こだわり国産農産物の通販を今秋から始めるとともに、サラダやカットフルーツも取り揃えたショールームを、11月にも東京・銀座に開設する計画を発表しました。
 
・2002.01.19(土)
 「毎日くだもの200g運動」シンポジウムに出席して
 
 青森市で開かれた、標記の催しに出席してきました。講演やパネル討論の中で、印象に残った発言を次にまとめてみます。
 
1.野菜の1日あたりの摂取量は、目標量の400gに程遠い300g以下だが、生シイタケを除くキノコ類と緑黄色野菜(いわゆるサラダ商材)は増えている。
 
2.果物の摂取量は年々減少傾向にあり、世界でも最低レベル。特に20・30歳代の男性は、ほとんど食べていないに等しい。
 
3.マスコミが報道する場合、効果ばかりを強調してしまう。効果が出ない人もあることや、副作用を伴うことなどを伝えていない。
 
4.ガンは、禁煙することと青果物をきちんと食べることで、その大部分を防ぐことができる。その他の対策の効果は微々たるもの。このことが日本では周知されていないため、ガン死亡率で米国や英国をも追い抜いてしまった。
 
5.果物は単なる嗜好品ではない。健康づくりに絶対欠かせない食べ物。食事の仕上げは果物で。
 
6.少子高齢化や核家族化が進んでいるのに、大きなサイズの果物やパック売りが、まだ巾を利かせている。いろいろな果物が食べられるように、小粒で手ごろな価格のものを、ばら売りして欲しい。
 
7.青果物のもつ健康機能性を、もっとアピールする印刷物やレシピなどが、小売店の店頭に欲しい。
 
8.若年層にもっと食べてもらえるように、コンビニで、ばら売りやカット売りをしたら。
 
・2002.01.02(水)
 年頭にあたって(正月休みについて考える)
                               
 新年明けましておめでとうございます。
 
 当社は本年も元日は休ませていただき、今日2日が初荷となります。昨年同様のお引立てを、よろしくお願い申し上げます。
 
 さて小売業界では、元日・2日の初売りがすっかり定着してしまいました。そのため当社ばかりでなく殆どの仲卸が、正月早々から忙しく商売をさせていただいております。しかし、個人的には元日の初売りは賛成できかねます。年の区切りが感じられなくなりますし、働いている人たちも大変だと思います。
 
 ところが全国的に中央市場の初市は、昔通りの正月5日となっております。誰に気兼ねをしているのか分かりませんが、生鮮食品を取扱う者として、これは明らかに休み過ぎではないでしょうか。年の初めから、鮮度の落ちた越年品を納入しなくてはならないのは辛いものです。それに加えて、年末の需要量と高値に合わせた産地の出荷調整も あってか、日保ちのすこぶる悪い商品が多く、廃棄ロスも相当に出て、ますます情けなくなります。こんなことをしていたら、心配されている「市場離れ」傾向がどんどん進むこと必定です。
 
 昨年1月の社長日記にも書いてありますが、今から来年の年初の休市期間の短縮を求めます。減らした休日は、1月・2月の祝日のない週の水曜日に振替えればよいでしょう。ここ10年間で、全国の売上げが25%も減少している業界でありながら、危機意識が全く感じられません。いつまで、殿様商売を続けるつもりなのでしょうか。
 
 関連して水曜日の臨時休市について言えば、祝日のある週の設定は避けてもらいたいものです。決まったことで仕方ありませんが、今年は2月と9月に、この嫌味なパターンがあります。現場で相当な混乱が起きないか、今から懸念されます。その上、来年からは、「海の日」と「敬老の日」も月曜日に改められますので、より一層の配慮を願わねばなりません。
 
 ついでに申し上げれば、殆どの金融機関と官公庁なども正月休みが長過ぎます。先進国の多くは民間に合わせて、元日しか休んでいないのです。土曜・日曜の休みに加え、世界一多い祝日までありながら、昔通りに正月を連休する必要があるのでしょうか。ことに、来年の1月4日は土曜日になるので、なおのことです。
 
 たとえば、英国で数年前に出版されたファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズが、今や140カ国以上の老若男女に読まれているように、消費者意識のグローバル化は急速に進んでいます。今回のBSE(牛海綿状脳症)騒動にも見られるように、「日本だけは特別」というご都合主義は、もはや通用せず、消費者や納税者から思わぬ反発を受けるご時世です。我が業界ともども、早急に変革を図っていかねばならないでしょう。
 
前月 目次 次月
トップ / ご挨拶 / トピックス / 会社概要

社長日記 / 市場の四季 / お役立ちリンク