2002年06月
・6月28日(金)
 「日韓おふくろの味〜地域の食文化をどう継承していくか〜」を見て
 
 NHK教育テレビ「金曜フォーラム」で、先ごろ開催された「ふるさとの食にっぽんの食 全国フェスティバル」でのパネル討論会の模様が放送されました。
 
 日韓両国とも海に囲まれた山国で、お米を食べ箸を使うなどの共通点があるものの、大陸とつながっている韓国は、また違う食文化を発展させてきました。
 
 番組では、パネリストの小林カツ代、島村菜津、チョン・デソンさん等から、「地域の知恵の結晶」とも言える食文化の両国の違いについて、まず発言がありました。去年6月に韓国を訪問した私の体験を思い起こしながら、認識をいっそう深めることができました。
 
 食事を一緒にすることは、家族や友人の絆をいっそう深めるなど、「心の豊かさ」をもたらす最高のツールとなるのですが、両国とも核家族化が進み、食文化の世代間での継承ができなくなってきています。そのうえ両国とも、食のグローバル化が急速に進み、食料自給率もきわめて低い水準になってしまいました。
 
 そのため韓国では、「身土不二」運動をはじめとする伝統食を残す諸活動を、政府も助成しながら官民一体となって展開していることを紹介しました。
 
 さて話は飛びますが、サッカーW杯の日韓共同開催は「近くて遠い隣国」どうしを一気に近づけるきっかけとなり、大成功のうちに閉幕しようとしています。
 
 日本チームも大健闘しましたが、韓国チームのベスト4進出は全くの予想外で、両国の「勢い」の差を感じさせました。それと、土壇場でのあの粘り強いプレーは、高額ボーナスや兵役免除の特別待遇のせいばかりではなく、普段の食事の違い、とくに野菜(なかでもニンニク)の摂取量の差からきているのではないかと、八百屋の私は勝手に解釈しております。ぜひとも専門家の皆さんの検証を、お願いしたいところです。
 
 
 (おまけの余計な一言)
 サッカーのお祭り騒ぎも、今月いっぱいで終了となります。今後は両国とも、熱戦の舞台となった巨大スタジアムの活用策で、多いに頭を痛めることになりそうです。
 
 (9月27日 追記)
 私のリクエストに応えるかのように、「サッカー選手の90分と延長戦の30分間の衰えることのない体力、女性のつややかな肌を保っているのは、すべて韓食韓菜にある」と謳った『食べまくり韓食韓菜大全』(西川治著・東京書籍)という本が出ました。
 
・6月28日(金)
 桂ヨネスケ師匠の講演会がありました。
 
 お隣の下田町教育委員会主催の「ふるさと学習塾」で、桂ヨネスケ師匠(真打ちだけに許される呼称だそうです)の講演がありました。
 
 演題は「日本の食文化」でしたが、食の関東と関西の違いといった話題を枕にして、プロ野球や大相撲などからみた「爆笑!日米比較文化論」までテーマが広がり、受講生を多いに楽しませました。
 
 「バリエーション豊かな日本の食文化は世界最高レベルにあるが、その他の文化はすたれるばかりです。一方歴史の浅い米国は、食文化は後ろに犬や猫しかいないくらいの最低レベルですが、古い物を大切にする立派な文化があります」と説きました。
 
 ご自身の落語界を引き合いにして、様式美や形式美のような世界に誇れる日本各地の文化を今一度掘り起こし、次の世代にきちんと伝えていきましょうと呼びかけました。
 
 ところでこの学習塾は、町の若い人たちが委員になって運営しています。ここで得がたい経験を積んだ彼らは、今後のまちづくり活動の中で、きっと大きな役割を果たしてくれることでしょう。
 
・6月22日(土)
 第1回八戸青果市場セミナーを終えて
 
 今年度第1回のセミナーを、野菜研究家・江澤正平先生を東京からお迎えして開催しました。
 
 「これからの青果業」と題した講演では、「これまで流通業者は、野菜の品質を外観だけで判断してこなかったか」と問いかけ、「今からでも栄養や安全性のほか、流通・加工特性までも勉強して、お客様の要望に沿える商品をきちんと提案できる食べ物のプロを目指せ」と強調されました。
 
 そのうえで「それには自分で食べ比べをしてみることが不可欠で、これによって迷えるお客様に、正しい情報を自信を持って伝えられるようになる」と説かれました。
 
 こうして、私たちが勉強とベロの鍛錬をいかに怠り、単なる仕入代行業に成り下がってしまったのを先生に指摘され、ここしばらく右肩下がりの業績に陥っているのは、デフレ経済のせいばかりではないことを思い知りました。
 
 また、「消費者の安心・安全志向の高まりから市場外流通が増加したが、市場流通の持つ物流・決済機能には依然として優位性があり、そろそろ底を打つ。シェアを取り戻すには評価機能に磨きをかけるとともに、市場を経由した青果物は安全だと保証できる食品検査システムを整備することが急務」との提言もいただきました。
 
 とても90歳とは思えない先生の歯切れの良い話し振りによって、私たちに与えられた使命を再認識させてもらうとともに、「生涯現役」のすばらしい実例を見せていただいた思いがしました。
 
 先生からは、他にもいくつかの課題を与えられましたので、これを具体化することで業界の活性化を図り、今回受けたご恩に報いていくつもりです。
 
・6月8日(土)
 女性社員の結婚披露宴に招かれて
 
 昨年春の男性社員に続き、今年は女性社員が結婚して、披露宴に招かれました。今回も偶然に、フィアンセがお取引先の関係者ということで、つくづくおかしなことはできないものだと思いました。
 
 「相手を思いやる気持ちと、朝の明るい挨拶をいつまでも忘れないで」とアドバイスして、新婦の勤務先を代表してのお祝いの言葉としました。今日のこのご縁で、また多くの方々との新たな出会いと、楽しい思い出ができました。
 
・6月6日(木)
 NHK教育TV「自然エネルギーへの挑戦」を見て
 
 昨夜の「ETV 2002」では、軽油に替わる新燃料のひとつとして注目を集めている、B・D・F(バイオディーゼル燃料)をめぐる問題点を紹介しました。
 
 冒頭、ナタネ作付け日本一の上北郡横浜町で先月開催された、「第2回全国菜の花サミット」と「菜の花フェスティバル」の盛況だった様子が映し出されました。
 
 B・D・Fは、まず休耕地を利用して作付けされたナタネで食用油を作リ、その使用後の廃油からは低公害な軽油代替燃料ができ、排気ガス中のCO2はナタネに吸収されるという、環境と資源の問題を同時に解決できる循環システムの一翼を担うものです。
 
 ところが、いいことずくめのこの地域活動に様々な法的規制がかかり、各地で努力している人たちの障害になっています。この様な革新的な活動を、行政は推進する立場にありながら、現実には規制に回っている実態を番組では伝えていました。
 
 似たようなことで、たとえば私たちが廃棄物処理機や低公害車などを導入しようと思っても、あまりの高価格に腰が引けてしまいます。助成金があったとしても微々たるものです。なぜ、もっと容易に購入できるような、インパクトのある政策ができないのか不思議で なりません。政府の「やる気」が疑われます。
 
 話はそれますが、W杯のサッカー試合が始まってからというもの、テレビ観戦に夢中になっている人が多いようで、外食や催事関連への納品がめっきり少なくなってきました。このまま運良く日本チームが勝ち進み、今月いっぱいが「サッカー観戦月間」になるようだと、良くも悪くも、思いがけない影響が出てきそうです。
 
 
 
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