2003年07月
・07月26日(土)
 親子しじょう見学会を終えて
 
 小学校が夏休みに入って最初の土曜日の今日、八戸青果卸売協同組合の主催で早朝からの市場見学会を開催したところ、市内の親子10組(計30名)が目をこすりながら参加してくれました。
 
 消費者の食への関心が非常に高まっているにもかかわらず、わが青果市場業界は、国内流通量の大半を担っていながら、市況以外の情報提供や広報活動を殆どしてこなかったのが実情です。
 
 そこで今回、不順な天候が続く中で農家の皆さんが、細心の注意を払って育ててくれた野菜や果物を、新鮮なまま安定した価格で店頭まで届けるために、24時間活動している市場の現場を、親子で見てもらうことにしました。
 
 なお、これまでの市場見学会は、取引終了後の日中に実施されることが多く、これでは場内の活気を感じ取ってもらえません。このため、早朝から見てもらおうと、親も参加しやすい夏休みの土曜日に実施しました。
 
 まず初めに理事長から歓迎のあいさつがあり、次にビデオで仕事の流れを理解してもらって、構内の案内に移りました。また途中で、スイカの模擬せりも体験してもらいました。
 
 その後、質疑応答の時間を利用して、私から次のようなお話しをしました。
@野菜や果物は、健康に暮らすためになくてはならないものです。
 好き嫌いをだんだんに直して、残さないで食べるようにしましょう。
A食事をする時は今朝見聞きしたことをヒントにして、日本と世界
 の農家や産地のこと、おいしい食べ方や料理の仕方など、いろい
 ろなことを話題にしながら、ゆっくり楽しみましょう。
そして最後に、7月10日付の日記に紹介している紙芝居「べジータマンとソルトン」を見てもらいました。
 
 さて、このような早朝からの見学会は、当市場では今年の正月に続いて2回目ですが、経費は殆どかかっておりません。同様な催しを全国の市場で一斉に実施することができれば、世間の注目を浴びること必定です。今こそ、消費者に青果物の流通の仕組みをきちんと理解してもらうことが必要ですので、関係者の皆さんに、ぜひ検討して下さるよう提案をするものです。
 
 ちなみに今回の企画は、早朝にもかかわらずNHKテレビと地元日刊紙「デーリー東北」から取材をして頂きました。
 
八戸青果卸売協同組合のHPでも、当日の様子を詳しく紹介しています)
 
・07月15日(火)
 今月の都内駆け巡り記
 
 今日の午後から開催された全国青果卸売協同組合連合会通常総会に参加するため、東京に日帰りで出かけてきました。そして 先月同様、会議の前後の空き時間に、以下のようなコースを駆け巡り、新幹線の最終便で帰りました。
 
@霞ヶ関の農水省本館「消費者の部屋」を訪問し、来週実施予定  
 の市場見学会用参考資料などを収集。ちょうどグリーンチャンネ
 ルのキャンペーン中で、アンケートに答えてトートバッグを貰う。
 その後、地下の書籍売り場をひと回りしてから食堂で昼食。
A丸の内の東京會舘で開催された通常総会に出席。
B4月25日にオープンした文化都心「六本木ヒルズ」を見学。目当
 てにしていたガイドツアーは夕方の5時で終了しており、入館料
 1,500円也の52階(海抜250メートル)展望ギャラリー「東京シ
 ティビュー」へ直行。偶然にも日没の時間と重なり、大都会の喧騒
 をよそに、ゆったりと時が流れる幻想的な眺めを楽しむ。
 
 ちなみに、このビル街は17年をかけた国内最大級の市街地再開発事業で、東京ドームの約8倍の広さに、200以上の商業施設が配置され、どことなく知的でアートに満ちた雰囲気が漂っています。
 
 こんな場所をわずか数時間程度で回れる訳がなく、次の機会には、テナントの「ヴィレッジヴァンガード」や食品スーパー「ストアマガジン」を、10月18日オープン予定の「森美術館」と併せて見学しようと思います。
 
 それにしても東京では、丸ビル、汐留シオサイト、六本木ヒルズなどの新名所が、ここにきて立て続けにオープンし、この国の不景気なんかどこ吹く風といった趣です。
 
・07月10日(木)
 鈴木健二先生の「おはなし教室」と紙芝居
 
 昨年1月に当市場の業界が共同開催した「べジフル・シンポ」において、基調講演をして頂いた青森県文化アドバイザーで県立図書館長を務めておられる鈴木健二先生が、今年度は県内67全市町村を巡回しながら、読書活動推進のための「おはなし教室」を開いています。
 
 先生は、「活字離れがこのまま進むと、考えることをしないために子供たちの創造力が衰えて、日本は文明国から脱落してしまいます」と憂慮して、「特にこの県では、大人が本を読む回数が少なく、教育への関心も薄い。親が子どもに本を読んであげることも立派な教育です」と説き、読み聞かせのコツを教えるべく孤軍奮闘をしています。
 
 また先生は、この講習会の中で、これまた全国最低レベルにある県民の平均寿命を底上げしようと、自ら子ども向けに作った食生活改善のための紙芝居「べジータマンとソルトン」も紹介しています。
 
 食事で塩分を摂り過ぎると、ソルトンが怪獣になって体の中で暴れ出します。でも野菜をたっぷり食べるとべジータマンが現れ、やさしいソルトンに戻してくれるといったあらすじで、減塩して野菜をたくさん食べることを奨めています。
 
 実は私も、この講習会に何度か通い、県の「読み聞かせボランティア」に登録をしていることもあり、先生に事情を説明して、この紙芝居を分けてもらいました。ゆっくり読んでも10分程度の作品ですので、市場見学に来てくれた子供たちに、機会を見つけて披露できればと考えております。
 
 それにしても先生は、「両方の活動とも、今の子供たちが家庭を持つようになる、2030年をめどに定着できれば」とサラリと語っておりますが、この夢が実現する時には、なんと先生のお年は3桁になっているのです。先生の絶えることがない情熱と行動力には、親子ほど年の差がある私でさえ脱帽してしまいます。
 
 
(07月20日 追記)
 今日付け東奥日報のコラム「けいざい歳時記」によれば、寿命と文化に掛けるおカネには、相関関係があるのだそうです。
 
 なるほど、短命県から抜け出せずにいるわが県の文化振興予算は全国最下位。一方、オペラだ、バレーだ、音楽祭だと自前の文化振興が華やかで、教育に熱心なことでも知られる長野県は、ついに平均寿命トップになりました。両県は気象条件も似通い、塩分たっぷりの漬物大好きな土地柄でありながら、両極にあるのを不思議に思っていましたが、答えはこんな所にもあったのです。
 
 さて、財政再建を第一の公約にして当選した本県の新しい知事は、出版編集者の経歴があり、今後の予算でどんな塩加減をするのか、そのお手並みに注目です。
 
 
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