2003年11月
・11月18日(火)
 世界一の職人・岡野雅行さんの講演を聞いて                      
 
 刺しても痛くない注射針や携帯電話を小さくする技術を開発した ことで知られ、近頃テレビ・ラジオに引っ張り凧の岡野工業(株)社長・岡野雅行さんの講演会が、八戸市などの主催で開かれました。
 
 ジャケットにオープンシャツ姿で登場した氏は、どこにでも居そうなおじさんでしたが、その自信に満ちた小気味いい話し振りは、とても70歳とは思えません。
 
 社長以下従業員6人の町工場でありながら、名だたる大企業からの注文が引きも切らず、年商6億円を誇る社長の経営哲学とは?
 
○自分が商売を伸ばせば、同業他社に迷惑をかける。失業者も
 出る。だから、誰もやらない、誰にもできないことをやる。
○同じ製品を長く売らない。ソフトも付けて早く売ってしまう。
○中小企業では社長に全責任があり、即決で何でもできる。
○好きなことをやっているから疲れないし、眠る時間も惜しい。まと
 もに布団で寝たことがない。3時間も横になっていれば充分。
 (床暖房を施したフロアで、いつも毛布にくるまって寝ている由)
 
 このように、全くストレスとは無縁のような氏でしたが、何年も先に実用化される製品を極秘で試作しているため、外部の人に教えられないストレスがあるそうです。聞きようによっては、なんとも羨ましい話ではありませんか。
 
 ちなみに、これらの威勢のよい話を詰め込んだ著書『俺が、つくる!』(中経出版)も、これまたベストセラーとなっています。
 
・11月04日(火)
 NHK総合「プロジェクトX 悲願のリンゴ・・・」を見て
 
 今夜のNHK総合「プロジェクトX」で、「悲願のリンゴ 伝説の職人 津軽に立つ」が放送されました。
 
 番組では、昭和30年代、バナナなどの輸入自由化が噂される中、リンゴ王国・青森県の存亡をかけて、甘くて色鮮やかな新品種「ふじ」の育成・栽培に挑んだ、生産者たちの奮闘ぶりを描きました。
 
 特に、心臓病と闘いながら開発に成功した接ぎ木の技術を、仲間の生産者たちに快く伝授し、育てた苗木も無償で分け与えた篤農家・斉藤昌美さんの執念には、胸を打たれました。
 
 こうして数々の困難を乗り越え、青森県のリンゴ産業を救った「ふじ」は、今や世界の32ヶ国で栽培され、昨年度には生産量世界一の品種となったそうです。そう言われてみると、海外の市場や小売店でもFUJIやOHRIN、MUTSUといった表示が目に付くようになってきました。 
 
 このことは数少ないメイド・イン・ジャパンの農産物として、まことに喜ばしい話であり、現にギフト商材として輸出も増えていますが、「逆輸入」される不安もつきまといます(現に加工用原料は、輸入品の攻勢にさらされています)。秋に収穫したリンゴを貯蔵して、翌年の夏まで販売するという商法も、そろそろ見直す時期がきているように思えます。
 
 また、「ふじ」が国内シェアを圧倒的に占めるあまり、消費者が飽きてきているような気もします。これまで培ってきた技術を活かして、もっと多様な品種のリンゴを栽培し、店頭に並べることが望まれます。
 
 ちなみに、県では2001年をリンゴ元年とし、毎年11月5日を「いいリンゴの日」と制定しています。リンゴの歴史を築いた先人たちの努力を思い、現状を認識し、その未来を考える日としたものです。
 
 
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